46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生
ロバート・カーソン池村 千秋
46年ぶりに視力をとりもどした人の話。実話。めちゃくちゃ面白い。
前半は視力を失ってから、手術するまでの半生の話で、後半は視力をとりもどしてからの話。視力をとりもどす前の話もとても興味深い。この人はチャレンジ精神旺盛な人で、視力がなくても音の反射を頼りにして、つまり聴力をフルに生かして、周囲の状況を把握して普通に歩行できたりするので、見ている人は本当に見えてないとは思えないらしい。これってコウモリが飛ぶときに周囲の状況を把握する原理に似てるなと思いながら読んだ。あとはスキーもするし、オートバイにも乗るし、、。見えていないのによくやるよと読んでいるだけでハラハラする。また、普通に結婚して子供も2人いるし、会社を何社も起業するし、ということで目が見える人以上にアグレッシブに生きる前半だけでも面白い。
また、視力をとりもどしても、ちゃんと見えない、というか人の顔とか認識できない、というのは衝撃的だった。
脳が見えた情報を処理して初めて「みえる」と言えるんだというのがよく分かった。
目というハードの機関が作動して、映像がみえるだけではダメで脳というソフト部分でちゃんと処理しないと遠近とか顔の認識とか、物の境界もうまくできないというのは普段は全く意識しないで勝手に脳が処理してくれているだけに、言われて初めて、そうかーと思う。
あと、目が見えない=不幸。目が見える=幸福というのは見えている人の勝手な思い込みというのも意外な盲点だった。
本は分厚いけども話も面白いし読みやすいし、いろいろ「へー」と思える本ということで投資本じゃないけど星5つ。★★★★★

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